コラム
2025.06.03
「読解力」を伸ばすために(2)
活字離れと読解力への影響
小学校の国語では、物語のあらすじを理解したり、登場人物の気持ちを考えたりする学習が中心です。
これらは、国語の基礎を築く上でとても大切なステップで、教科書の文章も比較的短く、読みやすいものが多いですね。
しかし、最近のお子様たちは教科書以外の文章を読む機会がかなり減っているようです。「活字離れ」という言葉を耳にすることも増え、本を読まないお子様が増えています。
その背景には、スマートフォンなどで動画を楽しむことが一般的になっていることがあります。
つまり、お子様たちは「映像で物事を捉える」ことに慣れてしまっているのです。
このような環境では、読解力を身につけるのが難しくなってしまいます。
本来であれば、色々な文章に触れることで知識や言葉を増やしたり、主人公に感情移入してハラハラドキドキするような体験が自然にできたはずです。
文章をきちんと読めないと、国語だけでなく、他の科目にも影響が出てきます。
例えば、算数の文章問題で、問題をよく読まずに数字だけを拾って適当に計算してしまうお子様もいます。問題を読まないだけでなく、考えることすらしないといったケースも見受けられます。
次回は、ご家庭で無理なくできる、お子様の読解力を伸ばすためのヒントをいくつかご紹介します。
<続く>