「読解力」を伸ばすために(3)
日常生活で育む「読解力」のヒント
今回は、ご家庭で無理なくできる、お子様の読解力を伸ばすためのヒントをいくつかご紹介します。
まずは「読書」から始めよう
1. 家族での読書タイムを作る:ご家族で同じ時間に本を読む習慣を作るのがおすすめです。大人が読書をする姿は、お子様にとって良い刺激になります。
2. お子様の興味のある分野の本を選ぶ:興味を持っていることに関する本を選んであげるのも、読書への意欲を高める上で効果的です。興味の入り口から読書の世界を広げていきましょう。
ただし、お子様に読書をさせるのはかなりハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
読書以外にも!日常の「会話」と「書く」で力を伸ばす
読書が難しい場合は、毎日の「会話」が読解力アップにとても役立ちます。
• 「なぜ?」「どうして?」の質問タイム:お子様が学校であったことや、テレビで見たニュースなどを話してくれた時、「へぇ、そうなんだ!でも、なんでそうなったんだろう?」「〇〇ちゃん(お子様のお名前)は、その時どう思ったの?」など、少し掘り下げて質問してみてください。お子様は、自分の考えを整理して言葉にする練習ができます。これは、文章を読んで筆者の意図を理解する力につながります。
• 説明する機会を作る: 例えば、「(お子様と一緒にレシピを見ながら、)今日のご飯、どうやって作るか教えてくれる?」「このゲーム、どうやって遊ぶの?」など、お子様が何かを説明する機会を作ってあげましょう。相手にわかりやすく伝えるためには、筋道を立てて考える力が必要です。
そして、「書く」ことも読解力と密接につながっています。
• 簡単な日記やメモ:毎日でなくても構いません。今日あったことや感じたことを、数行でもいいので日記に書いてみることを勧めてみてください。自分の考えを文章にする練習になります。冷蔵庫に貼る家族へのメモ書きでも十分です。
読書ももちろん大切ですが、このように日常生活の中にも、読解力を伸ばすヒントはたくさん隠されています。お子様が「楽しい!」「もっと知りたい!」と感じるような形で、色々な言葉や情報に触れる機会を作ってあげてください。
<了>