コラム
2025.05.31

「読解力」を伸ばすために(1)

小学校のテストと「本当の読解力」

小学校の国語のテストでは、授業で読んだ物語や説明文がそのまま出ることがよくありますよね。
ですから、お子様は授業の内容を覚えていれば、文章をじっくり読まなくても、主人公の気持ちや出来事の流れを思い出して答えられることがあるのです。

たとえば、授業で主人公がワクワクした場面があったとします。テストで「主人公はどんな気持ちでしたか?」と聞かれても、文章をもう一度読まずに「ワクワクしていた!」と答えられるかもしれません。

でも、中学校に入ると、模試や高校受験などで読む文章は初めて見るものがほとんどです。
その時に、文章をしっかりと読んで、登場人物の気持ちを考えたり、筆者が伝えたいことを理解したりする力が必要になってくるのです。これこそが、本当に大切な「読解力」なんですね。

小学校の国語のテストで良い点が取れているからといって、「うちの子は国語は大丈夫」と安心してしまうのは、実は少し注意が必要です。
これから先、もっと難しい文章を読み解くためには、表面的な理解だけでなく、文章を正確に読み取る力を育てていくことが大切になります。

<続く>