コラム
2025.11.15

漢字が苦手な小学生のための「正しい書き順」の意義

「毎日、漢字ドリルで練習しているのに、なかなか漢字を覚えられない」という小学生は少なくありません。これは、やり方に大きな原因があると考えられます。

多くの子供たちは、漢字練習を「ただの作業」だと捉えており、覚える意識が希薄なまま、大量に書き流してしまっています。

特に、辺を先にまとめて書き、後からつくりを書くといった、自己流で不規則な書き方をする子は、正しい字形を定着させることができません。

結果として、正しい書き順で書けないことが、学習の妨げになっています。

 

もちろん、現代ではパソコンやスマートフォンでの入力が主流となり、「正しい書き順を気にしなくてもよいのでは?」という意見もあるかもしれません。

しかし、キーボード入力だけでは、手書きで得られるような確かな漢字の定着は困難です。

 

手書きによる学習効果を最大化するためにも、正しい書き順は不可欠です。正しい書き順には、主に以下の3つの大きなメリットがあります。

 

1.文字が美しく、読みやすくなる

正しい書き順で、文字のバランスが自然と整います。これは、誰が見ても読みやすい、美しい字につながります。

2.書くスピードが速くなる

正しい書き順は、筆の運びを流れるようにスムーズにするための合理的なルールです。結果的に書くスピードが速くなります。

3.漢字を効率よく覚えられる

 漢字の部首や構成要素には、多くの場合、同じ書き順のルールが適用されます。一つのルールを習得すれば、それを多数の漢字に効率よく応用できるため、学習効率が飛躍的に向上します。

 

ただし、一般的に指導されている書き順は右利き用に最適化されています。左利きの子どもにとっては「書きやすさ」の面でメリットを感じにくい場合がありますが、「形の安定」や「覚える効率」といった学習上のメリットは共通しています。

 

正しい書き順は、「きれいに」「速く」「効率よく」漢字を習得するための、非常に有効な学習の「裏技」です。

デジタル時代においても、この「裏技」を意識して書くことは、単なるテスト対策ではなく、漢字を覚えるための確かな方法です。今日からぜひ、書き順も意識しながら漢字練習に取り組むようにしましょう。