コラム
2025.11.13

「ローマは一日にして成らず」小学生からの通塾が学力成長の差を生む

小学生から通塾を始めた生徒と、中学、特に中学3年生になってから入塾してきた生徒とでは、学力、例えば、計算力に歴然とした差があります。

これは、小学生の頃から揺るぎない学習習慣が身につき、計算問題を中心に地道に学習を続けてきた成果が、いかに大きいかを物語っています。

 

まさに「ローマは一日にして成らず」です。中学3年生になってから、その差を一気に埋めようと努力しても、容易に縮めることはできません。

この原則は、学業だけに限りません。スポーツの世界を例に挙げれば、その構図はさらに明確になります。

 

週に一度しか練習しない選手と、週に一度だけ休んで毎日練習を続ける選手とでは、どちらが早く、大きく成長するかは一目瞭然でしょう。

 

地道な努力と継続性なくして、本質的な成長はあり得ないのです。

 

では、なぜ学力にこれほどの差が出るのでしょうか。それは、計算力が「学力の土台」そのものだからです。

計算ミスが多い生徒は、数学の問題を解く際、「問題の解法を考える時間」よりも、「計算の確認と見直しに使う時間」の方が長くなります。

テスト本番では、この時間と精神力の浪費が致命的となり、応用問題に取り組む余裕を奪ってしまいます。

計算の訓練を小学生の時に終えている生徒は、「計算は正確で当たり前」という土台の上に応用力や思考力を積み上げられるため、中学生になってからの学習効率が劇的に高まるのです。

 

小学生の間に築いた「当たり前の基準」が、お子様の中学・高校、そしてその先の受験結果を決定づけると言っても過言ではありません。