コラム
2025.10.22
小4算数で得意でも油断禁物!算数嫌いを生む「小5の壁」
小学5年生の算数には、その後の学力の土台となる非常に重要な単元が凝縮されており、つまずくお子様が急増します。
「小学4年生まで算数が得意だったのに、5年生になった途端に内容が難しくなり、算数嫌いになってしまう」というケースは決して少なくありません。
特に最初の関門となるのが「倍数と公倍数」です。この単元をあいまいに理解していると、のちに訪れる「分母が違う分数のたし算・ひき算」で最小公倍数を利用する際に、必ず壁にぶつかってしまいます。
また、これに関連する「分数と小数の混じった計算」も、多くの生徒が苦手意識を持つ単元です。
このように、基礎の段階で一つでもつまずきが生じると、その後の学習に致命的に影響する単元が、5年生には多く含まれているのです。
さらに言えば、中学以降も必須となる「単位量あたりの大きさ」、「速さ」、「図形の面積の求め方(平行四辺形、三角形、台形など)」、「割合」、「百分率(パーセント)の問題」といった難関単元を、この5年生で集中的に学習します。
しかも、これらの単元は例外なく中学生になっても応用されます。
まさに小学5年生の算数は、お子様の学習の将来を左右する「鬼門」だと認識していて間違いありません。
小学4年生の時点で『うちの子は算数が得意だから大丈夫!』と安心している親御さんほど要注意です。
難易度が急激に跳ね上がる5年生の壁に、今から備えてください。
