目標を立てる方法(2)
中目標の立て方
前回は大目標の立て方についてお話しました。大目標が、お子様の将来の夢や、数年先に達成したい大きな目標であるとすれば、今回はその大目標を現実のものとするために欠かせない「中目標」の立て方について詳しく見ていきましょう。
中目標とは?
中目標とは、大目標を達成するために、数カ月単位で具体的に取り組む内容を指します。大目標が壮大な地図の終着点だとすれば、中目標はその終着点にたどり着くために通過すべき、主要なチェックポイントのようなものです。漠然とした大きな目標だけでは、日々の行動に結びつきにくいですが、中目標を設定することで、何をすべきか、どこまで進むべきかが明確になります。
中目標を効果的に設定する3つの要素
中目標を立てる際に意識すべきは、以下の3つの要素です。これらの要素を明確にすることで、目標がより具体的になり、達成への道筋が見えてきます。
- いつまでにやるか(期限):
- 目標達成の期日を明確に設定しましょう。曖昧な「いつか」ではなく、「〇月〇日までに」や「〇カ月後に」といった具体的な期限を決めることが重要です。期限があることで、計画性を持って行動できるようになります。
- 何をするのか(行動内容):
- 目標達成のために、具体的にどのような行動を取るのかを明確にします。例えば、「英語の単語を覚える」だけではなく、「毎日〇分、単語帳を使って100個の単語を覚える」といったように、具体的な行動内容を定めることが大切です。
- どのレベルまでできるようになるか(到達目標):
- その行動によって、どの程度のレベルまでできるようになることを目指すのかを設定します。例えば、「数学の問題が解けるようになる」ではなく、「模試の数学で〇点以上取る」や「英検〇級に合格する」など、数値や明確な指標で達成度を示せるようにしましょう。
中目標の具体例
例えば、お子様が「〇〇高校に入学する」という大目標を持っているとします。この大目標を達成するための中目標は、以下のように設定できます。
- 中目標の例:「2カ月後の模試で得点を30点上げる」
この中目標を、上記の3つの要素に分解してみましょう。
- いつまでにやるか(期限): 2カ月後
- 何をするのか(行動内容): 模試の得点を上げるための勉強全般(例えば、弱点分野の克服、過去問演習など)
- どのレベルまでできるようになるか(到達目標): 得点を30点上げる
このように、中目標を明確にすることで、お子様は「あと2カ月で得点を30点上げるために、今日は何を勉強しようか?」と具体的に考えることができるようになります。
中目標を設定するメリット
中目標がはっきりすることで、お子様は「何を勉強すればいいのか」と悩むことなく、目の前の学習に集中して取り組むことができます。大きな夢に向かって、一歩一歩着実にステップアップしている実感が得られるため、モチベーションの維持にも繋がるでしょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信も育まれ、学習意欲がさらに高まります。
国大セミナーでは、前回お伝えしたワンランクアップ面談をもとに、目標達成に向けてサポートを続けます。また、その中で理解度が不足していた場合は、補習(無料)をさせていただき、出来るようになるまで、何度でも教えます。
〈続〉