コラム
2025.06.30

算数で分数が苦手だと…(3)

中学生になると、文字式の計算を学習します。このとき、2x+3xのような計算であれば、ほとんどのお子さんは問題なくこなせます。しかし、のように分数の計算になると、途端に手が止まってしまうお子さんがいるのです。
理由としては、​ と同じ計算方法なのに、xがついた加わったことで難しく感じてしまうからです。
そのような子たちは、そもそも正負の数の単元でのような計算でつまずきます。

もう一つのケースとして、分母は2+3=5、分子は3+1=4として、答えをとしてしまうことがあります。
なぜこのような計算をするかというと、分数×分数の計算方法を分数+分数よりあとに学習したため、分数×分数の知識が優先されてしまい、通分を思い出せないからです。
 

このように、小学生のときに学習した分数の計算が定着していないと、中学生になっても計算でつまずいてしまうことになります。

算数・数学は積み重ねの科目です。特に分数の概念や計算方法は、その後の学習の土台となります。もしお子さんが分数で苦戦しているようでしたら、焦らず基礎を固める時間を確保してあげることが大切です。

小学校で身につけるべき分数の計算力を養っておけば、中学校の数学もスムーズに、そして自信を持って取り組めるようになるでしょう。

 

<了>